いくつになっても人は
遊び場でつながりを作ることができる

 子どもは「遊びを通じて人間関係を作る」プロだ。園児と低学年のわが子たちは、砂場でも遊具でも、気づけばたまたま近くにいる子と遊んでいる。やがてクラスや部活などの所属コミュニティに入っていくだろう。親としては、もし仮にそこが合わなくても、本人がのびのびできる別の環境を常に備えてあげたいとよく思う。

 ひるがえって「大人は、自分はどうかな」と考えさせられる。いま「職場で人にどう思われているだろうか、退職後にも交流が続く友人が何人いるだろうか」などの不安はないだろうか。であれば、まずは一人でも楽しめる遊びがある場所を見つけて出かけていくのが、もっともシンプルな第一歩だ。

 ボドゲカフェの話を聞いていると「いくつになっても人は遊び場でつながりを作ることができる」ということを再認識させられる。画面を通じてすでに「知らない人とゲームをプレイする楽しみ」を知っているのなら、アナログゲームの世界に飛び込むのは案外たやすいことなのかもしれない。