Web業界から転身した店主が語る
「ボドゲカフェの面白さ」
「口下手な人でも1~2時間ぐらい“間が持つ”のが、ボードゲームの最大の魅力」と語るのは、東京、神楽坂・江戸川橋に2020年に開店した「ボードゲームカフェ&バー テンビリオンポイント」の店主・ヒガさんだ。
ヒガさんはもともとは10年ほどWeb業界でデザイナーとして働いていたが「大好きなボドゲを仕事にしたい」と、ボドゲカフェの店長に転身。その後2021年2月に自身の店を独立開業した。
「ボドゲは30代後半以上にコアなファン層があり、その人たちを核にいろんな世代のお客さまが来てくれている。ボドゲ市場は、"特定のゲームが突然バズる”など瞬間風速的なブームはあまりなく、毎年発表される『ドイツ年間ゲーム大賞』の結果を受けて、新しいトレンドが流通するというスピード感。飽きずに追いかけられる」
現在は店内に850種類以上のゲームを備える。最近人気があるのは『ナンジャモンジャ』というゲーム。有名YouTuberのプレイ動画や、TV番組などで取り上げられたことも影響しているという。またイスラエルのカードゲーム『ラミィキューブ』は「UNOと七並べと麻雀を足して3で割ったようなルールで、小学3年生ほどから年配者まで広く楽しめるので、初心者にもおすすめ」と説明する。
ボドゲの面白さについては「プレイスタイルから性格が見えるところ」とも。例えば通貨があるゲームだったら「堅実な金の使い方する人だな」だとか、他のプレイヤーとの交渉があるゲームなら「大胆な交渉をするな」などなど。
なお現在の客層は「10代から50代と幅広く、男女比は6:4」。週末にはカップルやファミリーの姿もあるほか、目的のゲームをプレイするために、わざわざ検索して遠方から足を運ぶボドゲファンもいるそうだ。