誰もが一度は英単語をたくさん暗記した経験があるだろう。しかし「たくさん覚えても、全く話せるようにならなかった」と答える人が大多数だ。そんな多くの英語学習者から絶賛の声を集める本が『話す力が身につく5分間英単語』だ。1トピック5分の英単語トレーニングで、実践的なスピーキング力やリスニング力を向上させることができる。著者は、英字新聞編集長を10年以上務める高橋敏之氏。一般的な英単語集には記載されていない「ニュアンス」や「実際の使われ方」を丁寧に解説した。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
「間違いない」と自信がある時に使える3つの単語
(1)sure
「間違いない」と確信している様子を表す。
(2)certain
sureと同じように使われるが、よりフォーマルな語。
〈certain+名詞〉の形では、「ある、何らかの~」という意味を表すので注意しよう。
(3)positive
「ポジティブな」という意味が有名だが、それ以外に「~は間違いない」という意味もある。sure/certainよりも、やや意味が強い。
(1)sure の例文
Please make sure all the windows are locked.
全ての窓がロックされているか確認してください
◆ make sure ~で「~を確認する、確実に~する」
I’m sure the pub is open until 2 a.m.
確かそのパブは午前2時まで開いているはずだ
◆ be sure (that) S V ~(~だと確信している)の形で使うことが多い
I’m pretty sure Howard likes you.
きっとハワードはあなたのことが好きよ
◆ 強調する場合はvery/pretty/quite/absolutelyなどを前に付ける
I’m not 100% sure, but I think I saw your husband yesterday.
完全な自信はないけれど、昨日旦那さんを見掛けたと思うの
Are you sure you want a divorce?
本気で離婚したいの?
◆ Are you sure? は、相手の意思・気持ちを確認する際にも使われる
I wasn’t sure how to explain this.
これをどう説明したらよいのか分からなかった
Jimmy is sure of passing the exam.
ジミーは(自分が)試験に合格することを確信している
Jimmy is sure to pass the exam.
ジミーはきっと試験に合格するだろう
◆ 1つ前の例文と比較しよう。be sure of ~は「(主語が)~を確信している」、be sure to do ~は「主語がきっと~すると(話し手が)確信している」という違いがある
“Can you help me set the table?” “Sure thing!”
「食卓を整えるのを手伝ってくれない?」「もちろん!」
◆ Sure thing. は何かに同意する際に使う他、That’s a sure thing.(それは間違いないことだ)のような使い方もする
One thing is for sure, we need more people.
1つはっきりしていることがある、もっと人が必要だ
◆ One thing is (for) sure. で「1つはっきりしていることがある」
(2)certain の例文
I’m certain you know how to use this.
これの使い方は知っているはずですよね
It is certain that they will accept our offer.
彼らが私たちのオファーを受けるのは確実だ
◆ It is certain that ~で「~は確実だ」。sureはこの形で使わない
They are not allowed to watch a certain type of movie.
彼らはある種の映画を見るのを許されていない
◆ 〈certain+名詞〉は、このように「(明言せずに)何らかの」という意味で用いる
Certain foods can trigger migraines shortly after consumption.
ある食べ物は、食後すぐに偏頭痛を引き起こすことがある
(3)positive の例文
We were positive that we would win the game.
私たちは間違いなくその試合に勝つと思っていた
“Are you really sure?” “Positive.”
「本当に間違いないの?」「もちろん」
(本稿は『5分間英単語』から抜粋・編集したものです。)