株主総会でチェックすべき
7つのポイント

 本来は株価は「利益 × PER」で導かれるものです。利益の数字が上がれば、株価も上がります。こちらが定量の指標です。一方、PERはいわゆる「期待値」のことで、ここにこそ定性判断が求められることになります。
 
 実は期待値が上昇することで、株が上がるというケースが多くありません。それは、期待値を上げるようなストーリーを描くことができる人がいないことを意味しています。よほど流行りのテーマに乗っているという場合なら別です……。数字ばかりに着目していては、大化けする企業を発見することはできません。

 定性的魅力や感性といった要素は、経営側にも当てはまります。世の中に出てくる情報の多くは、決算説明会とか中期経営計画のような定量的なものばかりです。なぜ会社をつくったのか、何を目指しているのかといった定性的な情報はあまり表に出てきません。したがって、こちらから取りに行く必要があります。そこで役に立つのが株主総会。数字や資料ではわからない定性情報を多く仕入れることができるからです。

 数多くの株主総会に参加してきた私が毎回チェックする項目をまとめました(図1)。加えて、 私が実際に株主総会に参加して採点をした企業の一部を紹介します(図2)。 どのような点に着目して 株主総会を見ればいいのか迷われた際に参考にしてください。

四季報の達人が語る「UFOを信じる人が投資で成功する大真面目な理由」図1 出典:複眼経済塾
四季報の達人が語る「UFOを信じる人が投資で成功する大真面目な理由」図2 出典:複眼経済塾