「(6+4+8-2-10×0)×12」を10秒で暗算できますか?

次の問題をみてください。

【問題2】次の式の答えを暗算で求めましょう。[制限時間10秒]
(6+4+8-2-10×0)×12=

この計算の順序については、次の3つのきまりを使います。

・ふつうは、左から計算する
・×は、+と-より先に計算する
・かっこのある式では、かっこの中を先に計算する

これをふまえると、例えば、次のように計算すればよいとわかります。

(6+4+8-2-10×0)×12   ←かっこ内の「10×0」を計算
=(6+4+8-2-0)×12     ←かっこ内を計算
=16×12

16×12は、「十の位が1の2ケタの数どうしのかけ算」なので、おみやげ算で、次のように計算できます。

①16×12の右の「12の一の位の2」をおみやげとして、左の16に渡します。すると、16×12が、(16+2)×(12-2)=18×10(=180)になります。

②その180に、「16の一の位の6」と「おみやげの2」をかけた12をたした192が答えです。
これで「(6+4+8-2-10×0)×12=192」と求められました。

【問題2】では、「計算の順序の知識」と「おみやげ算」を使いましたが、スムーズに暗算できたでしょうか。

おみやげ算ができるようになれば、【問題2】を10秒以内に暗算することも可能です。さまざまな計算法や暗算法がありますが、おみやげ算を、そのひとつに加えてみるのはいかがでしょうか。まずは、11×11~19×19の暗算をマスターしましょう。小学生の計算力強化はもちろん、大人の脳トレとしても役立つ、『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』がおすすめです。