指摘し合えるチームと、雰囲気の良いチームは、必ずしも同じではない。チームの状態を「指摘の有無」と「人間関係」の2軸で見ていくと、目指すべき姿が見えてくる。

仕事ができる人は「仲のいいチーム」をつくらない。では、どうする?

「仲良し」と「強い」は、同じではない

職場の雰囲気を良くしたいと考えたとき、
多くの人がまず目指すのは「仲良しのチーム」かもしれない。
人間関係が良好で、誰かを傷つけることもなく、和やかな空気が流れている状態だ。
しかし、その「仲良し」が、実は成果につながらないチームの形である可能性がある。

チームの状態を整理するために、
「指摘をしているかどうか」と「人間関係が良好かどうか」という2つの軸で考えてみると、
3つのパターンに分けることができる。

3つのパターンから見える、目指すべき姿

チームの関係性を整理するために、「指摘の有無」と「人間関係の状態」で3つのパターンに分類してみましょう。
1:仲良しチーム(指摘しない×関係良好)
多くの「仲の良い」組織がこれです。人間関係を壊したくないから、相手のミスや改善点を見ても見ぬふりをする。会議ではニコニコしているけれど、給湯室や飲み会では「あの人のあのやり方、変だよね」と陰口大会が開かれる。これではいつまでたってもプロフェッショナルとして成果を挙げることはできません。
2:崩壊チーム(指摘する×関係悪化)
言うべきことは言うけれど、言い方が攻撃的だったり、人格否定が含まれていたりして、人間関係がギスギスしている状態です。成果への圧力はあるものの、メンバーは疲弊し、離職が止まりません。
3:本当に強いチーム(指摘する×関係良好)
これが、目指すべき姿です。業務上の改善点があれば、相手に対して面と向かって「それは違う」と指摘ができる。しかし、それは「仕事」に対する指摘であり、「人格」への攻撃ではないという共通認識があるため、人間関係は壊れない。むしろ、「自分のために言ってくれた」という信頼が積み重なり、関係性はより強固になります。

1つ目の「仲良しチーム」は、指摘をせず、関係が良好な状態だ。
人間関係を壊したくないという思いから、相手のミスや改善点を見ても見ぬふりをしてしまう。
表向きの会議は和やかでも、給湯室や飲み会の場では陰口が交わされる。
このような状態が続くと、いつまでもプロフェッショナルとしての成果は上がっていかない。

2つ目の「崩壊チーム」は、指摘はするものの、人間関係が悪化している状態だ。
言うべきことを言ってはいるが、その言い方が攻撃的だったり、
人格を否定するような内容を含んでいたりするため、チームの空気はギスギスしてしまう。
成果に向けた圧力は存在しても、メンバーは疲弊し、離職が止まらなくなっていく。

「本当に強いチーム」は、指摘と信頼が両立する

3つ目の「本当に強いチーム」は、指摘をしながらも、人間関係が良好に保たれている状態だ。
業務上の改善点があれば、相手に向かって「それは違う」とはっきり伝えることができる。
しかしそれは、あくまで「仕事」に対する指摘であり、「人格」への攻撃ではないという共通認識が、チームの中に共有されている。

この前提があるからこそ、指摘を受けても人間関係が壊れることはなく、
むしろ「自分のために言ってくれた」という信頼が積み重なっていく。
結果として、チームとしての関係性は、より強固なものになっていく。
目指すべきは、この「指摘する×関係良好」という状態であり、
そのためには、指摘の対象を「仕事」に限定するという共通認識を、チーム全体でつくっていく必要がある。

今日から試すなら、自分のチームが3つのうちどのパターンに近いか、一度振り返ってみることだけでいい。

(本記事は、書籍『コンサル時代に教わった 仕事ができる上司の当たり前』をもとに作成しました)