米ノースフィラデルフィア在住の黒人女性であるミシェル・スミスさん(46)は、2020年の米大統領選挙で民主党のジョー・バイデン候補(現大統領)に投票した。二つの仕事を掛け持ち、10代の息子3人を育てている自分のような人々を助けてくれると思ったからだ。それが今では、物価の上昇や家賃の高騰だけでなく、自分が取り残されたような感覚にも見舞われているため、バイデン氏には二度と投票しないと話す。「私のような境遇の人を助けてくれると思っていた」。時給12.5ドル(約1900円)の在宅介護助手として働き、買い物代行・配達会社インスタカートの配達もして家計を支えるスミスさんはそう話す。「皆口先だけで、当選したら変わってしまう」
黒人票を失うバイデン氏、それが大問題な訳
景気不安で黒人の民主党離れが進む
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