ニア・ジッカーマンさんは夏のインターンシップ先がなかなか決まらない平凡な法学部生だった。面接に向かう途中、エレベーターで隣の女性に冗談を言った。女性はいくつものコーヒーカップが乗ったトレイを持っていた。「コーヒーが本当に好きなんですね」。これがジッカーマンさんの人生を変えた。後で分かったことだが、女性はジッカーマンさんが狙っていた米航空宇宙局（NASA）の法務部門の仕事の採用担当者だった。女性は冗談が気に入って、ジッカーマンさんをインターンに採用した。インターンシップで刺激を受けたジッカーマンさんはプログラミングを独学し、キャリアを法律からテクノロジーに切り替えて、その後、スタートアップを共同で創業した。2019年、ジッカーマンさんは会社をスポティファイに数百万ドルで売却した。