傷を癒やす7つの方法

○あなたを捨てた人に宛てて手紙を書き、焼き捨てましょう。
 この儀式を通して、あなたの「理解されたい」「繋がりたい」という願いを発散させることができます。
 家族にそれを期待できないのなら、宇宙に求めればいいのです。

○あなたの心の奥底にある、無防備で根深い願望に宛てて、励ましといたわりの手紙を書きましょう。
 繊細な感情宛てに手紙を書くことで、感情が落ち着き、自分のことを肯定的に話す練習ができます。

○捨てられた痛みに紐づくあらゆる感情を持つことを、自分自身に許してあげましょう。
 毒家族に自分の感情をはっきりと伝えると咎められ、あなたの言葉が歪められてしまいます。どんな感情でも感じるままに受け入れましょう。

○あなたの中の傷ついている部分である「内なる子供」を見つけましょう。
 自分がどんな痛みを抱えているのか特定し、その痛みに愛情と慈しみを注ぎましょう。

○あなたの内なる子供のイメージとして、健全で強い、有能な子供を想像しましょう。
 多少とがっているくらいのイメージがいいでしょう。
 あなたの内なる子供は、これまでいくつもの苦難を乗り越えてきており、強さと忍耐力には目をみはるものがあります。

○思考と感情を把握するために、立ち直るためのステップを書き出してリストを作りましょう。
 リストを作るのは非常に効果的です。目標が明確になり、希望と、未来のためのアイディアが生まれます。

○パニックになって暴走する感情を落ち着かせるように、あなたの痛みに語りかけ、なだめましょう。
 感情をなだめ、自分自身を安心させることは、立ち直る上で必須です。必要だと思ったら、いつでも自分のために行いましょう。

 捨てられ、拒絶された痛みを癒やす決意をすると、今度はその痛みを誰かに認めてほしくなります。
 自分が痛ましい経験をしたことを誰かに認めてほしいと思うのは、ごく自然なことです。

 壊れた家族で育ったあなたは無意識下で、あるいは意識的に、誰でもいいので、守られているように感じさせてくれる人を求めているのです。

シェリー・キャンベル(Sherrie Campbell, PhD)
毒家族に苦しむ人々を救う心理学者であり、家族との絶縁を手伝う専門家として全米で知られている。かつてBBM Global NetworkとTuneIn Radioで自身のラジオ番組「Dr. Sherrie Show」を主宰していた。講演者、SNSのインフルエンサーとしても知られ、メディアにも頻繁に取り上げられている。著書に『幸せになるには親を捨てるしかなかった』(ダイヤモンド社)などがある。

※本稿は、シェリー・キャンベル著 髙瀨みどり訳『幸せになるには親を捨てるしかなかった』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。