人の心の動きについて研究する心理学の世界で、3人の研究者が卑猥な言動を繰り返したり、無断で女性を撮影したりするセクハラ行為をしたとして、学会から処分されていたことがわかった。それぞれ大学の助教や講師を務める30~40代の男性で、臨床心理士・公認心理師でもある。
彼らが所属する日本認知・行動療法学会は11月15日、学会員によるハラスメントがあったとして処分を発表した。2年間、学会関連の講演依頼などを停止するという。
一方、同じく3人が所属する日本心理学会は、11月17日段階で処分を公表しておらず「事実があったかなかったも回答しない」としている。
研究用のワークスペースに避妊具の写真を投稿
関係者の話を総合すると、処分の対象となったのは、同じ学会に所属する研究仲間の女性Aさん(20代)に対するセクシャルハラスメント行為だ。
彼女の服装について話題にし、「スカートはいてるってことはヤレたってこと?」「かわいい服着てるから一周回ってみて」と発言したり、飲み会や学会時に性的言動や身体的接触をしたという。