2008年に登場してから累計115万人が愛用しているビジネス手帳の決定版『陰山手帳2024』が刊行。「百ます計算」をはじめ、漢字練習の反復、「早寝早起き朝ごはん」など生活習慣の改善、積極的な教育法によって学力向上を実現させた教育クリエイターの陰山英男氏が考案。ビジネスパーソンの理想の手帳として、進化させてきた。「もう他の手帳は使えない!」「あまりの使いやすさに衝撃を受けた」とリピーターの口コミも多数。
教育の第一線で多忙を極める日々を過ごしてきた陰山氏の「時間の使い方」についてお届けする。

kagePhoto: Adobe Stock

大きな目標は「3年先まで」

予測不可能な時代に、遠い未来の目標を決めても現実味に欠ける。目標を立てるなら、3年先までが見通しやすい。

3年後の数値目標を立てたら、それを1年ごとに分割していく。最終ゴールを達成するために、1年目はこれ、2年目はこれ、というように年ごとの目標を設定するのだ。それを12か月に分割すれば、月ごとの指標ができる。さらに1週間ごと、1日ごとと期限を細かく区切れば、今日やるべき課題が見えてくる。

「仕事が終わらない…」がなくなる! 時間を大切にする人がたどり着く手帳術
「仕事が終わらない…」がなくなる! 時間を大切にする人がたどり着く手帳術必要があれば適宜修正して、時代の変化に応じて、目標も変化させるのがコツだ。

30分・60分単位で仕事量を見積もる

パフォーマンスが上がる時間帯、集中できる空間、作業がはかどるツールなど、仕事の効率化をはかるために工夫できることは多い。

「時間がない」「仕事が終わらない」という人に特に意識してほしいのは30分、60分など時間単位あたりの自分の仕事量を自覚することだ。

きちんと予測できるようになれば、1時間・1日・1週間・1か月……と時間を分割して捉えられるようになり、ダラダラとした仕事から決別できる。

さらに食後の休憩、電車移動などの隙間時間も大事に考えるようになり、1日を有効に使えるようになる。そのぶん余裕も生まれ、時間の使い方がどんどん上手になっていくわけだ。

自分のためにやることを書き出す

お客様のため、部下のため、会社のため、社会のため、家族のために頑張り続けてきた人は多いだろう。しかし、振り返ってみると、自分のためには何もやってこなかった、と後悔する人もいる。自分を大切にできなければ人のことも大切にできない。

そんなとき、自分のためにやるべきことを手帳に書き出してみてほしい。

(本稿は、『陰山手帳2024』内「陰山コラム」より一部を抜粋・編集したものです)