【問題の都バス路線その4】
事情があり営業係数でワースト1
「里48」日暮里駅前~見沼代親水公園駅前

都営バス「深刻問題」抱える5路線の名前、看板路線なのに大赤字のナゼ日暮里駅前 photo:PIXTA

 足立区北部の江北や舎人地区を走る「里48」系統は、08年に「日暮里・舎人ライナー」が開業するまでは、ほぼピストン輸送のような頻度で運行していた。しかし、鉄道が開業すると本数は7割減に。そして、鉄道が運休した時など不測の事態に備えて、営業担当を巣鴨、南千住、北の各営業所に分散したうえで、鉄道のバックアップとして残されている。

 ライナー開業当初は1時間2本ほど残されていたバス運行は、現在は朝晩のみ。赤字額は1.2億円で、営業係数284は全127系統中ワースト1位である。

 しかし、前述の事情からまず廃止されることはなさそうだ。直近では4月に日暮里・舎人ライナーが架線トラブルで運休した際も、このバスがフル回転で増便し、見事カバーした。