日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300イラスト:村上テツヤ

「ポテンシャルを最大限に引き出すため、少し横になります」
“To maximize my potential, I’m going to lie down for a bit.”

 多くの人、特に本書を手にするような方は、縦でいるよりも横でいることを好む傾向があります。「横になる」は、日本語らしい奥ゆかしい言い方で、単に「寝る」というよりも寝る感が緩和され、「レム睡眠」感が醸し出されます。「レム睡眠」とはいわゆる浅い眠りのことを指し、脳が活動している状態ですので、職場で「ちょっと横になる」なんて発言にぴったりです。

目が覚めるような居眠り

「眠気に耐えてよくがんばった。感動した!」
“You withstood the sleepiness and didn’t give up on waking up. I was deeply moved!”

 名言を数多く残した元総理の才能は、迷言となってご子息に受け継がれています。

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「神さま。うたた寝はなぜ、私を選んだの?」
“Oh, God, why did the catnap choose me?”

「神の前において我々は平等に賢く、平等に愚かで、平等に睡眠が不足している」 by アルベルト・スイミンシュタイン

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「佐藤さん、田中さんが北枕になってるから起こしてあげて」
“Sato, please wake up Tanaka. He’s sleeping with his head facing north.”

「部長、南向きの席を田中さんに譲ってあげてください」

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、再構成したものです)