日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300イラスト:村上テツヤ

「契約の継続は断られましたが、クライアントに謝罪の仕方をめちゃくちゃほめられました」
“The client denied our contract extension, but they highly praised the way I apologized.”

「失敗するのは人の常だが、失敗を悟りて挽回できる者が偉大なのだ」とはシャーロック・アパマン……失礼。シャーロック・ホームズの言葉ですが、かように人間とは失敗よりも、その後にこそ真価が問われるものです。契約が失敗に終わっても、最終的にクライアントからほめられたのなら胸を張りましょう。パチンコで5万円負けていても、最終的に4万5千円まで取り返せればその日はもう勝ち、みたいな考え方と同じです。

営業の極意が煮詰まったフレーズ

「ただの客には興味がありません。上客のみ興味があるのです」
“I’m not interested in ordinary customers. I’m only interested in top clients.”

 この中に、購入に前向きな決定権者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。

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「見込み客以外は、全員海に落としてください」
“Drop everyone into the sea except the potential customers.”

 廃棄された様々なゴミが、海の環境を悪化させている海洋汚染問題。プラスチックゴミが有名ですが、買う気のない客も土に返らないため悪化の原因となります。

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「これ以上お値引きすると、タメ口になりますがよろしいでしょうか?」
“If I discount it any further, I’ll have to switch to casual speak. Is that okay?”

 不況と増税のダブルパンチで疲弊した日本経済。得意先からの値下げ要求は日に日に厳しくなるばかりですが、商取引においては買い手の力が大きい以上、やむなく応じざるを得ないのが実情です。タメ口や陰口、歯磨きをしないで交渉に臨むなど想像力を働かせて一矢報いましょう。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、再構成したものです)