![パジャマ姿で会議に参加する、なんてこともできるかもしれない](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/-/img_27b86f58b10be4df5532207c6dcb4328366943.jpg)
無料プランではサービス内にあらかじめ備わっているデフォルトの画像のみを使うことができ、自分で好みの画像を利用したい場合には有料プラン(月額8ドルまたは年額84ドル)への登録が必要だ。有料プランは背景画像の変更にも対応しているほか、画像検索機能なども提供する。
EmbodyMeでは2020年にxpression cameraの開発をスタートし、同年9月にベータ版を公開した。当初からの目的の1つが「ビデオ会議疲れ」を解決することだ。
ビデオ会議ではカメラの前にずっと待機して、同じ画面を見続けなければならない。なおかつ自分の顔が画面に表示されていると常に見られていることを意識してしまう。「これらの負担を軽減できる仕組みが作れないか」と考えたことが開発を始める1つのきっかけになった。
技術的には表情を推定する技術(3D Dense Face Tracking)と画像を生成する技術(Neural rendering )が軸だ。5万点以上の3Dのポイントを推定できる仕組みによって細かな表情を認識。その情報をもとに1から画像を生成し、リアルタイムで動かせるようにしている。
実際にベータ版のユーザーにヒアリングした範囲では社内外のカジュアルな会議や友人同士や家族とのコミュニケーションのほか、子どもと遊ぶ用途でも使われていたそう。xpression camera自体はビデオ会議だけでなくYouTubeの動画作成などでも活用できるため、動画クリエイターのユーザーもいたようだ。
また「社内会議でみんながカメラをオフにしているので、コミュニケーションをより円滑にするために使ってみたい」といったように、複数の企業からも問い合わせがあったという。
今回リリースした正式版ではMacに加えて新たにWindowsにも対応。AIのコアエンジンを一新して動きをよりシャープに改善し、バーチャル背景などの新機能も加えた。有料プランではクリエイターの利用も見越して録画機能も取り入れている。
![有料プランではバーチャル背景を設定することも可能](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/6/b/-/img_6b6a74952fe6aa857b71eadb265bcc2c275916.jpg)
EmbodyMeは2021年にFreakOut Shinsei Fund、DEEPCORE、キャナルベンチャーズ、山口キャピタルから1.5億円の資金調達を実施し、開発体制の強化も進めてきた。
今後はカメラの前にいなくても音声だけで表情を推定し動かせるようになる機能や、ボタン1つで色々なアクションができる機能などをしていく方針。企業向けのエンタープライズプランも計画しているという。