「ウーマノミクス(女性と経済)」を提唱するなど、ゴールドマン・サックス証券のチーフ日本株ストラテジストとして活躍したキャシー松井氏。
彼女がOECD(経済協力開発機構)東京センター所長を務めた村上由美子氏、クレイ・フィンレイ投資顧問東京支店長を務めた関美和氏とともに、2021年5月末に160億円規模のESG重視型ファンド「MPower Partners」を立ち上げた。
国内外のスタートアップに投資をするキャシー松井氏が、「日本発のスタートアップとしてグローバルで大きくなる可能性がある」として期待を寄せるのが、猫専用の首輪型IoTデバイス「Catlog(キャトログ)」などを提供するRABOだ。
RABOは4月6日、前述のMPower Partners、ユニ・チャーム、DG Ventures、Headline Asiaに加え、既存投資家のSTRIVE、XTech Venturesから約13.2億円の資金調達を実施した。今回の資金調達により、同社の累計調達額は21.7億円となった。
現在、1万4000匹を超える猫に利用されており、保有する猫の行動データは40億件を突破するなど、成長を遂げているRABO。そんなRABOの可能性をキャシー松井氏はどのように見ているのか。話を聞いた。