確かな組織を求めている

大企業が持つ構造には、いくつかの利点があります。管理職や上司はメンターとして機能しますし、大規模なチームの一員になれば、賢い人たちから素晴らしいアイデアを引き出すこともできるでしょう。もしもこのような組織を必要とするなら、スタートアップは理想的な場所ではないかもしれません。

不確実性が嫌い

スタートアップでは、成功への明確な道はありません。不確実性が嫌なら、スタートアップはやめたほうがいいでしょう。

スタートアップを始めない悪い理由

アイデアがない

YCでは、アイデアよりもチームを重視します。なぜなら、より新しく、より緊急性の高い問題を発見した後にピボットする企業を何度も見てきたからです。Reddit、Brex、Segmentは、それぞれ全く異なるコンセプトでYCに参加し、その後、現在のような企業に成長しています。

親や保護者が望んでいない

親や保護者のプレッシャーは、10年前と比べると、スタートアップの創業者にとって(少なくともアメリカでは)それほど問題ではないように思えます。2012年にFacebookの創業スターリーを描いた映画『ソーシャル・ネットワーク(The Social Network)』が公開されたとき、YCには大量の応募がありました。YCでは「この映画によって、スタートアップが現実的で有利なキャリアの選択肢になり得ることに保護者の皆さんが気づいた。文化的な変曲点だった」と冗談半分で言うことがあります。

もし、あなたの親がまだスタートアップでのキャリアに懐疑的なら、Brex、Stripe、Embark、Scale AIなどのストーリーを紹介してください。創業者が20代のうちに創業したこれらの企業は、いずれも大成功を収めています。

ローンの借入がある

学生時代の借金が多くても、会社を興すことは不可能ではありません。とはいえ、かなり難しいです。毎月多額の支払いをしなければならないなら、大企業での高給取りの仕事がより魅力的に見えるのは確かです。また、安定した収入があれば、車や旅行、マンションなどの出費も賄えるでしょう。安定収入を捨てるのは大変なことです。

スタートアップが巨万の富を生み出すことはレアケースです。でも、その一員であることは、経験、知識、実行力など、収入を増やす可能性のあるすべてのものを倍増させられる可能性もあるのです。

スタートアップで働く理由

スタートアップ企業で働くことほど、スタートアップについて学ぶのに最適な方法はありません。顧客に愛される製品を作り、顧客と直接対話し、ビジネスの透明性を高める経験を積むことができます。そして、それが次のAirbnbやDoorDash、Coinbaseになるかもしれないのです。そのような経験を積むための最良の方法を紹介しましょう。