衛星リモートセンシング 技術を活用し、世界中のさまざまなエリアの高解像度の海洋データを取得できるプラットフォーム「UMITRON PULSE(ウミトロン パルス)」のほか、エビの食欲、大きさ、生物量、健康状態といった複数の生育状況データをリアルタイムに取得し分析できる「UMITRON EAGLE(ウミトロン イーグル)」を展開。また、海外向けには魚の食欲状況をリアルタイムで解析し、給餌の最適化や生産管理の強化を可能にする「UMITRON REMORA(ウミトロン リモラ)」を展開している。

同社は既存・新規サービスの事業基盤強化に加え、サーモンおよびエビ養殖向けの海外事業展開の加速を目的に、ENEOSホールディングス、QBキャピタル、東洋製罐グループを引受先とした第三者割当増資および商工中金などの金融機関からの借入も含めて総計12.2億円の資金調達を実施したことを6月7日に発表した。

今後はサーモン養殖の主要市場である北欧、チリやエビ養殖の主要市場である東南アジアなどへの現地法人の設立および事業展開を加速させていくという。

その他のスタートアップニュース

ANYCOLOR、東証グロース市場に新規上場

バーチャルYouTuberのプロジェクト「にじさんじ」を運営するANYCOLORが6月8日、東証グロース市場に上場した。公開株式数は180万300株。公募・売出価格(公開価格)は1530円だったが、上場初日は買い気配のまま売買が成立せず、初値はつかなかった。上場2日目に公募の3.14倍となる、初値4810円を記録。同日の終値は5510円となり、終値ベースの時価総額は約1653億円となった。

上場に併せて開示された資料「事業計画及び成長可能性に関する事項」によれば、22年4月期の売上高は132億5900万円(前期比73.6%増)、営業利益は37億8500万円(同160.7%増)、純利益は24億9700万円(同166.4%)を見込んでいるという。

HYPERITHM、100億円規模のWeb3ファンドを設立

日本と韓国を拠点に機関投資家などを対象とした暗号資産のウェルスマネジメント事業を展開するHYPERITHMは6月9日、既存株主を含めた機関投資家より出資を受け、約100億円規模のファンドを設立したことを発表した。

tonari、4.5億円の資金調達を実施

次世代遠隔コミュニケーションサービスを開発するtonariは6月8日、プレシリーズAラウンドでリアルテックホールディングスとOne Capitalを引受先とする第三者割当増資によって、4.5億円の資金調達を実施したことを発表した。