起業家の興味領域、トップは「B2B・エンタープライズ」

前述のとおり、多くの起業家が、共通の興味領域を持つ共同創業者を求めていることが分かりました。では、どのような事業領域が人気なのでしょうか。YCのプラットフォームにおいて、特に人気の高かった上位6つの事業領域は以下のとおりです(編集部注:以下、括弧内の数字は起業家が自らの興味領域だと回答した割合)。

1. B2B・エンタープライズ(36%)
2. B2C (34%)
3. AI (34%)
4. マーケットプレイス(32%)
5. フィンテック(29%)
6. EC(29%)

最もニーズの高い職種は「エンジニア」

我々のプラットフォームでは、起業家はプロダクト開発、デザイン、エンジニア、営業・マーケティング、事業運営という5つの職種から、自身の担当職種を選びます。最も回答の多かった職種は、プロダクト開発でした。

1. プロダクト開発(65%)
2. 事業運営(57%)
3. 営業・マーケティング(52%)
4. デザイナー(37%)
5. エンジニア(31%)

一方で、起業家が共同創業者に求める職種としては、エンジニアのニーズが最も高く、最下位は事業運営責任者でした。

1. エンジニア(62%)
2. プロダクト開発(42%)
3. デザイナー(39%)
4. 営業・マーケティング(37%)
5. 事業運営(28%)

なお、エンジニア・非エンジニアを問わず、多くの起業家がエンジニアの共同創業者を求めていることも分かりました。非エンジニア起業家の80%はエンジニア職の共同創業者を探しています。また、自身がエンジニアである起業家の44%も、共同創業者もエンジニアであることを望んでいます。

とは言うものの、非エンジニアの共同創業者を探す、エンジニア職の起業家も多くいます。エンジニア起業家のうち74%は営業・マーケティングに強い相手を、53%は事業運営を担う相手を求めています。