Asobicaが展開するコミュニティを軸としたカスタマーサクセスサービス「coorum」。大企業を中心に約100社が活用
Asobicaが展開するコミュニティを軸としたカスタマーサクセスサービス「coorum」。大企業を中心に約100社が活用する

企業中心で一方通行のコミュニケーションから、コミュニティを軸とした顧客中心の双方向型コミュニケーションへ──。企業が自社サービスに愛着を持った“ファン顧客”を増やすための打ち手として、顧客との接点になる「コミュニティ」へ注目し始めている。

このニーズに応えるかたちで事業を拡大してきたのがカスタマーサクセスプラットフォーム「coorum(コーラム)」を運営するAsobicaだ。

同サービスは企業が顧客とつながるための独自のオンラインコミュニティを簡単に立ち上げられるというもの。コミュニティ内に蓄積されたデータなどを活用しながら顧客のロイヤリティを高め、ファンを増やしていく仕組みをノウハウとセットで提供している。

2019年10月のローンチから約2年半。カインズやグリコ、伊藤園といった大手小売企業から、マネーフォワードやサイボウズなどソフトウェア企業まで、幅広い顧客で活用が進む。現在は大手を中心に約100社で導入されており、この2年間のMRR(月間定期収益)の年平均成長率は430%だ。

Asobicaでは今後もプロダクトの機能拡張と事業成長を目指していく計画。そのための資金として以下の投資家を引受先とした第三者割当増資と、三菱UFJ銀行からの9000万円の融資を合わせて総額で27.2億円を調達した。