続々と新タイトルを発表するなど、モバイルゲーム事業「Netflixゲーム」に注力する、米ストリーミング大手のNetflix。だが、実は会員のほとんどが同社提供のゲームをプレーしていないことが新たな調査から分かった。
Netflixは2021年11月にNetflixゲームを立ち上げ、これまでにカードゲーム「カードブラスト」やパズルゲーム「真実の物語」など、約25タイトルのゲームを展開してきた。そして2022年中には、そのおよそ倍となる50タイトル以上の提供を目指している。
特に人気を博しているのが、人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』を題材としたアドベンチャーゲーム「ストレンジャー・シングス: 1984」だ。米調査会社・Sensor Towerによると、6月までの累計ダウンロード数は全世界で約200万件となっている。
人気のストレンジャー・シングス: 1984を筆頭に、Netflixゲームの累計ダウンロード数は約2330万件を誇る。ダウンロード数からは見れば好調と言えそうだが、利用度合いを見ると厳しい実情が浮かび上がる。米報道局のCNBCが調査会社・Apptopiaから得た調査結果によると、Netflixゲームの1日当たりの利用者数(DAU)は約170万人。これは2億2067万人という同社会員数のわずか1%にも満たない数字だ。
Netflixはストリーミングサービスも含めた会員数全体の減少も騒がれており、7月には2四半期連続での減少となったと発表した。Netflixにとって、モバイルゲーム領域への投資は、会員数の減少を食い止めるための重要な策の1つだ。Netflixゲームをプレーするには、Netflixの会員であることが条件となるからだ。