次に検索画面のアップデートだ。検索バーの直下に、Googleで使える便利な機能のショートカットが表示されるようになった。スクリーンショットを利用したショッピング、カメラで撮影したテキストの翻訳、ハミングによる音楽の検索といったボタンが並ぶ。iOS向けのGoogleアプリから順次対応する予定だ。

これらは、検索という行為をより直感的なものにすることを意図して追加された機能だという。さらに検索結果の表示にも、Z世代に向けたような変更が加えられる。つまり、画像やビデオといった視覚的な情報が、よりシームレスに表示されるようになるのだ。

Googleの公式サイトより引用
Googleの公式サイトより引用

その際、TikTokやInstagramへ投稿されたUGC(User Generated Content。ユーザーによってつくられたコンテンツ)も対象となる可能性がある。Googleはその発表の中で、「オープンなウェブ上のクリエイターによるコンテンツなど、最も関連性が高く、役に立つ情報をハイライトすることで、テーマを探求しやすくする」としている。

2022年7月にフォーチュン主催のテックカンファレンスへ登壇したGoogle幹部は、「若者が何かを探す際、そのおよそ40%がGoogleやGoogle Mapではなく、TikTokやInstagramを使っている」と言及。今回のGoogleによる検索機能のアップデートは、その現状をふまえたものと見て間違いないだろう。

米AI開発OpenAIによる画像生成AI「DALL・E」が一般向けに公開

米国時間の9月28日、米AI開発のOpenAIが画像生成AI「DALL・E」を一般ユーザー向けに公開した。2022年4月以降、ユーザーを限定して提供してきたが、今後は会員登録したすべてのユーザーがDALL・Eを使える。

OpenAIが公開したブログによると、招待制で提供している現時点で150万人以上のユーザーが1日あたり200万枚以上の画像をDALL・Eで生成し、10万人以上のユーザーがDiscord上のコミュニティーでその作品をシェアしているという。

これまでOpenAIは、DALL・Eの悪用、有害画像の生成やバイアスの助長といった社会的な影響を鑑み、研究者や開発者向けの公開、ウェイティングリストに登録したユーザー向けの招待制の公開と、安全性を考慮しながらDALL・Eを段階的に提供してきた。

今回、一般向けの公開に至ったのは、4月以降の段階的な提供のなかで安全性を担保するシステムを改善。具体的には、コンテンツポリシーに反する有害画像の生成を阻止するフィルターを強化、悪用を検出・対応する技術を構築したことが理由だという。