そのGO TODAY SHAiRE SALONが8月24日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下、CCC)およびW venturesらを引受先として、総額10億円を調達したことを明らかにした。これで同社の累積調達額は約13.5億円となった。

今後は独自の予約/決済モバイルアプリ開発に加えて、美容師向けSaaSや自社開発のヘアケアプロダクトなども視野に入れた投資を行うほか、2024年9月を目処に全国で計65店舗展開を目指し、美容業界の新たな働き方、DX推進に取り組んでいく。

連続起業家と現役美容師が出会い、始動

GO TODAY SHAiRE SALONの創業は2016年10月。代表取締役の大庭邦彦氏は美容業界で初めて成果型手数料を導入した美容室検索ポータルサイト「美美美コム」を運営する美美美コムを2007年に立ち上げ、2014年に楽天に売却した経験を持つ人物。7年ほど美容業界で働く過程で、大庭氏は旧態依然とした業界の仕組みに気づく。

「インターネット広告を掲載して、お客様と美容室をつなげたとしても、お互いにあまり良い結果になっていないんですよね。お客様は初回限定の割引クーポンを使って美容室に新規客として足を運び、一方で美容室は広告を掲載しないと集客ができないから仕方なく広告を掲載している。この仕組みは健全ではないな、と思いました」(大庭氏)

そんな大庭氏と同じように美容業界に課題を抱いていたのが、取締役の大池基生氏だ。大池氏は美容学校を卒業した後、大手サロンに就職。アシスタントの経験を経て、スタイリストになり、9年ほど働いたタイミングでフリーランスの美容師として独立した。現在は会社の取締役を務めるかたわら、現役の美容師としても働いている。

大手サロンから独立後、大池氏は先輩の美容師が経営する美容室の1席を借り、フリーランスとして働く中で、これまでに感じなかった“楽しみ”を感じたと言う。

「約1年ほど、ブログでお客さん集客してカットする日々を続けたのですが、それが本当に楽しかったんです。多くの美容師が5年で辞めてしまうのは、お客様にサービスを提供して『ありがとう』の一言をもらうまでに時間がかかりすぎるからだと思います。ただ、フリーランスとして独立すれば、その一言を早いタイミングでもらえるかもしれないので、美容師がフリーランスとして働く場所を提供するのは良さそうだと思ったんです」(大池氏)

バックグラウンドは異なるが、同じ課題意識を持った「連続起業家」と「現役美容師」が出会い、GO TODAY SHAiRE SALONはスタートした。