GO TODAY SHAiRE SALONの原宿本店 画像提供:GO TODAY SHAiRE SALON

“指名制”が奏功、コロナ禍でも過去最高益を更新

2017年11月、原宿に1号店を出店してから、現在までに15店舗を展開。また、登録する美容師も多種多様な人たちが集まっており、例えば美容師をやりながらYouTuber(ユーチューバー)として配信を行ったり、飲食店を展開したりする人がいる。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年4月の中旬から下旬まで3週間ほど休業していたが、大庭氏によれば「休業の影響も軽微だった」とのこと。

「GO TODAY SHAiRE SALONはほとんど指名客なので、お客様と美容師それぞれに安心感があったこともあり、5月に再オープンしてから9割のお客様も戻ってきましたし、6月には過去最高益も更新しました。7月も同じくらいの数字を出せています。エンゲージメントが強い業態なので、コロナ禍でも力強く事業を進めていけるな、と感じました」(大庭氏)

総流通額(GMV)は前年同月比350%ペースで推移しており、2020年3月に月次のGMVが1億円を突破している。その頃に計画していた新規店舗の出店は新型コロナの影響もあり、一時ストップしていたが、9、10月頃から再始動させていくとのこと。具体的には、2024年9月を目処に新たに50店舗をオープンし、全国で合計65店舗の運営を目指していく。

「コロナ禍で改めて美容室の必要性を自分自身が感じることができました。みんな髪は伸びるのですが、自分でカットできないですし、美容師をデリバリーできるわけではないので、重要な役割を担っていたんです。それが結果的に6月の過去最高益という数字にも表れているのかなと思います」(大池氏)

“持たざる経営”を選択肢のひとつに

創業から粛々と店舗数を増やしてきたGO TODAY SHAiRE SALONだが、今後は予約・決済ができる独自のアプリを2020年秋頃に提供していく。

「やはり美容師は職人です。彼らがお客様へのサービスに集中してもらえるよう、周辺の困りごとをGO TODAY SHAiRE SALONがバックアップできるようになれば、競合との優位性も出てくると思っています」(大庭氏)

最初は予約・決済の機能から提供していくが、今後は材料発注、確定申告など、フリーランス美容師が必要としているものを全部提供できるようにすることを目指す。また、CCCから調達したことで、将来的にはCCCが保有するTポイントとの連携なども考えられる。

「個人事業主の美容師は“持たざる経営”が一番良いと思っています。“店舗”という重いアセットを持ってしまうと、そこに縛られてしまう。美容師はまだまだ自分のお店を持つことに夢を抱く人は多いですが、GO TODAY SHAiRE SALONに登録して、フリーランスの美容師として働く選択肢がもっと普及していけばいいな、と思っています」(大庭氏)