終身雇用や年功序列の崩壊、副業の解禁──キャリアの多様化が進む中、「自分はどのようなキャリアを歩むべきか分からない」と悩みを抱える人は多い。
2019年に日本経済新聞社とディスコが共同で実施した調査によれば、1~3年目の若手社員の約5割が転職を希望するなど、将来のキャリアに漠然とした不安を抱いている。また、コロナ禍でさらにキャリアに不安を感じる人の数は増加。ビズリーチの調査によれば、ビジネスパーソンの約6割がコロナ禍でキャリア観が変化している。
キャリア形成に悩む人の“駆け込み寺”として、需要が高まっているのがオンラインキャリアトレーニングサービス「POSIWILL CAREER(旧:ゲキサポ!キャリア)」だ。コロナ禍以降、POSIWILL CAREERの利用者は従来の3倍に増加。また、月間売り上げはサービス開始した2019年9月の37倍を記録。今期中には月次で売り上げ1億円まで伸ばす見込みだという。
同サービスを運営するポジウィルは10月5日、独立系ベンチャーキャピタル(VC)のSTRIVEを引受先として約1.5億円の資金調達を実施したことを明かした。それに併せて、サービス名称をゲキサポ!キャリアからPOSIWILL CAREERへ変更し、リニューアルとリブランディングも実施した。
今回調達した資金は事業拡大と採用強化に充てる予定とのこと。今後の展開について、ポジウィル代表取締役の金井芽衣氏は「日本のライフコーチングのパイオニアを目指し、事業領域をキャリア以外にも広げていきます」と語った。