「セラミックシールド」で落下耐性4倍、「MagSafe」も新搭載

ディスプレイガラスには、米コーニング社と共同開発した新技術「セラミックシールド」を採用し、硬度を高めている。セラミック結晶の薄膜をディスプレイ上にコーティングする技術で、落下耐性が4倍まで高まっているという。

さらに、「MagSafe for iPhone」と呼ぶワイヤレス充電用の新たな機構が導入された。MacユーザーにMagSafeといえば、MacBookの旧世代モデルが備えていた給電ケーブルの機構を想像するだろう。iPhoneで復活したMagSafeブランドもそれと同じく、ワイヤレス充電の使い勝手を良くするものだ。

「MagSafe for iPhone」のイメージ

MagSafe for iPhoneのワイヤレス充電部分の設計は、ワイヤレス充電の共通規格「Qi」との完全な互換性を備えている。これは、これまでのiPhoneと同様だ。改善されたのは充電器へ固定する機構で、充電コイルの周りに磁石を配列し、充電器へとペタリと貼り付けられるようになった。さらにMagSafeシステムには、iPhone側からMagSafe機器の状況を確認できるような仕掛けも仕込まれている。iPhoneのケースにもMagSafe機構を取り入れ、脱着を容易にした点も特徴だ。

このMagSafe for iPhoneには、アップル純正のMagSafe Chargerのほか、Belkinなど複数のサードパーティブランドからも対応製品が投入される。

「MagSafe for iPhone」の構造
「MagSafe for iPhone」の構造

iPhone 12とiPhone 12 miniの違いは大きさだけ

新色も追加された「iPhone 12」
新色も追加された「iPhone 12」

iPhone 12とiPhone 12 miniが明らかに違う点は、アップルいわく「大きさだけ」だ。ボディは宇宙航空グレードのアルミニウム素材を採用し、iPhone 8世代のイメージに回帰する角張ったデザインに仕上げられた。背面カメラは広角と超広角というデュアルカメラを搭載する。

 

カラーバリエーションは両機種でブルー、グリーン、ブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの5色を展開。容量は64GB、128GB、256GBを用意する。 

 

Proライン2モデルは「RAW撮影」も強化

Proラインの2モデルは、より性能を求めるユーザー向けのiPhoneだ。5GやApple A14 Bionic搭載といった主な仕様は共通ながら、細部の性能が強化されている。ディスプレイサイズはiPhone 12 Proが6.1インチ、iPhone 12 Pro Maxが6.7インチとなる。それぞれ前世代モデルと同等の大きさを保ちつつ、ディスプレイサイズを拡大させている。もちろん、HDR動画が再生できるSuper Retina XDR displayだ。