前機種よりスクリーンサイズも大きくなった「iPhone 12 Pro Max」
前機種よりスクリーンサイズも大きくなった「iPhone 12 Pro Max」

ボディはフレームに医療用グレードのステンレス鋼が輝き、これまでのiPhoneに無い色気を醸し出している。カラーはグラファイト、シルバー、ゴールド、パシフィックブルーという4色を揃えた。容量は128GB、256GB、512GBの3種類が用意される。

 

背面カメラはiPhone 11 Proの系統を引き継ぎ、広角、超広角、望遠の3カメラ構成を採用する。超広角側の画角は35mm判換算で13mm、望遠側は5倍相当の画角65mmとなる。広角カメラはレンズ性能の強化に加え、Phone 12 Pro Maxではセンサーサイズも拡大し、さらに暗所性能を引き上げている。Dolby Vison HDRの撮影機能では、最大4K/60fpsの動画を処理できるパフォーマンスを備える。

 

iPhone 12 Proラインの2モデルは「LiDAR」を搭載する。LiDARはレーザー光を用いて空間を立体的に把握する技術で、自動運転などでも応用されている。LiDARによってARアプリの性能が高まるだけでなく、写真撮影時のフォーカス速度に向上にも繋げている。

iPhone 12 Proライン限定の機能となるのが、「Apple ProRAW」だ。プロ向けスチールカメラのユーザーにはお馴染みのRAW撮影にアップルならではのコンピューター処理を生かせるようにしたものだ。

デジタルカメラで撮影した画像は、画像センサーから生成されたRAWデータを元に、人が閲覧できる形にする処理がほどこされる。通常はカメラなどの機会が自動で処理するRAWデータは、最終的に生成される写真よりも多くの情報量を含むことからプロの写真家が独自の表現を追求する際にはRAWデータを元に編集することが多い。

こうしたRAWデータにiPhoneのコンピューター処理の成果を反映させたのがApple ProRAWだ。たとえば細部に渡るカラーやダイナミックレンジなど、多用な情報が含まれる。アップルはApple ProRAWの写真アプリ向けAPIを公開し、外部のプロフェッショナル向け写真編集アプリが対応できる環境を整える方針だ。

 

発売は10月と11月の2段階に、予約は16日午後9時から

iPhone 12シリーズのアップル直販分の発売は2段階に別れる。現段階で発表されているのはアップル直販分の予約開始日と発売日で、日本はいずれも第一次販売国に含まれている。

iPhone 12とiPhone 12 Proについては、日本時間10月16日午後9時に予約受け付けを開始し、10月16日発売となる。iPhone 12 miniとiPhone 12 Pro Maxの予約受付はそれより少し遅れて、日本時間11月6日午後9時に予約を開始する。発売は11月13日だ。