noteプロデューサー 徳力基彦氏
 

山崎 実際、それで結構、数字が伸びていたんですよ。台風が来たら、その移動と同時に、天気面のCPCを上げてみたりして。

徳力 データを分析しながら、人間の心の動きまで考えるクセが身についているんですね。

山崎 そうですね。スマートニュースはディスカバリーという概念を大事にしていて、ユーザーの興味のありそうな記事ばかりを流すのではなく、興味はなかったけれど読んでみたら視野が広がったという体験を重視しているので、数字を伸ばすことと、ユーザーに好きになってもらうことを同時に進めたいという思いはありました。

徳力 スマートニュースの鈴木健さんからの影響に加えて、サイバーエージェント時代に、鈴木おさむさんからも、いろいろなものを吸収しているのかもしれませんね。

山崎 はい、鈴木おさむさんの影響は、大きいですね。「お前はオタクなんだから、ファンのことだけを考えて仕事しろ、企画しようとするな」と言われました。クライアントの動画を制作するときも、「受注を取るという発想ではなく、そのファンが喜ぶことだけを考えろ」と。

徳力 山崎さんは、オタクなんですか。

山崎 はい。ハマりやすいんで、ミーハーでもありますね。

徳力 なるほど。そこが、今の社名I am your fan(私はあなたのファンです)にもつながってくるんですね。

>>11月26日(木)公開予定の後編に続きます。