WealthParkが目指すのは不動産やワイン、クラシックカー、アートといった「オルタナティブ資産」への投資を民主化することだ
WealthParkではテクノロジーの活用によって、不動産やワイン、クラシックカー、アートといった「オルタナティブ資産」への投資を民主化することを目指している

上場株式や債券といった「伝統的資産」に対し、不動産やワイン、クラシックカー、アートなどは「オルタナティブ資産(代替資産)」と呼ばれ、新たな投資対象として期待されてきた。このオルタナティブ資産への投資が近年グローバルで加速している。

従来オルタナティブ資産に関しては機関投資家や一部の富裕層など限られたプレイヤーが独占しているような状態だった。伝統的資産と比べて期中管理(業者による管理業務やそのための設備など)が必要なため、アナログな要素が多く、共通のデータ基盤なども整備されてこなかったからだ。

グローバルではこの領域にテクノロジーを融合することで、今までアナログだった市場を変えようとするプレイヤーが生まれ始めている。2014年に事業をスタートした日本のWealthParkもその1社だ。

同社が目指すのは個人投資家でもオルタナティブ資産にアクセスできる環境を作ること。言わば「オルタナティブ投資の民主化」だ。

これまでWealthParkでは特にデジタル化が遅れており、マーケット規模も現場の課題も大きい不動産領域から事業を進めてきた。現時点では「不動産管理会社向けのSaaSを展開する会社」という色が強いが、中長期的には対象を広げながら「オルタナティブ資産の管理プラットフォーム」を目指していく計画だという。