オトバンクでは、カタリテの本格的な展開に先駆けた実証実験として、日本経済新聞の速報ニュースをベースとした記事を音声化し、audiobook.jpで7月14日から配信を開始する。聴き放題プランを利用するaudiobook.jpのユーザーに向けて、月曜日から金曜日の午後6時に配信する。当面はaudiobook.jp内に限定して音声を配信し、精度の向上を目指す。今後は日本経済新聞のアプリや日経電子版での配信も予定するほか、連携媒体を増やしていく予定だ。ただしマネタイズに関しては現時点では明確にしていない。カタリテをSaaSのように媒体社などに提供するかといった方針も未定だ。

総務省の「令和2年 情報通信白書」によると、音楽やラジオを除けば、コンテンツ市場における音声コンテンツの割合はわずか0.1%だ。カタリテの提供開始はオトバンクにとって、同社が目指す「全てのコンテンツが耳で聴ける時代」へ向けた第一歩と言えるだろう。カタリテの発表に関するプレスリリースも、文章だけでなく音声でも配信されている。