今回の資金調達は、この流れをさらに加速させることが目的だ。採用を強化して案件数の拡充を進めるほか、投資家と株主の関係性構築を支援する機能開発などにも取り組む。

日本でもVCのファンド規模の拡大やCVCの増加、海外機関投資家の日本進出などによって資金調達環境が整い始めている。その一方で収益化までに時間のかかる研究開発型ベンチャーや、社会貢献と利益の両立を目指すゼブラ企業などを中心に「既存の仕組みだけでは埋められていない資金ニーズはまだまだ存在する」と波多江氏は話す。

「そのギャップを個人投資家のパワーで埋めることができるようになれば、挑戦の総量自体を増やしていくこともできます。VCとは異なる物差しでベンチャー企業を見ていきながら、個人投資家に対して良い投資機会を提供していくことが自分たちの役割。個人が共感したベンチャーを中長期にわたって応援するような世界観をもっと広げていきたいです」(波多江氏)