「お宝健保」に入っているなら
民間の医療保険は不要かも……

 もしかしたら、気づいていないだけで、あなたも「お宝健保」の加入者かもしれない。だとしたら、その特典を使わない手はない。

「うちの会社の健保は大したことない」なんて思わずに、まずは自分が加入している健康保険制度を確認してみよう。被保険者証に書かれている「保険者」が、企業名や業種ごとの健保組合の場合は、法定給付以上に有利な給付を受けられる可能性がある。

 付加給付の内容は、入社時や転職時などにもらう福利厚生のパンフレットや、健保組合のホームぺージなどを見れば分かるようになっている。高額療養費や傷病手当金に対して、手厚い付加給付があれば、その分、民間保険の保障も削減できる。

 たとえば、高額療養費の自己負担限度額が2万~3万円になるなどの付加給付があれば、あえて民間の医療保険に加入しなくても、医療費が家計の大きな負担になるということはない。反対に、なくても万一の生活に支障のない保険料を払い続けることは、家計を圧迫させることになる。

 電気やガス、食料品など生活必需品のコストが値上がりしている今、無駄な支出は1円でも抑えたいもの。民間の医療保険は、自分が加入している健保組合からの給付内容を確認し、手持ちの預貯金なども考慮した上で、不足する分だけ加入するようにしよう。