日本の研究市場を救う?現役東大生が見つけた「ラボテック」の威力加茂社長 Photo by K.H

「単純なマーケティングよりも、研究領域にムーブメントを起こすような仕掛けをしていきたいです」(加茂社長)

 そして、今後見据えるのは、まだ手を付けていない研究者の課題を解決することだ。理系研究者には、人材以外にも研究機器の運用や試薬の購入に関わる課題も山積みだという。

「研究領域のすべての課題に対して“事業群”を作り解決していくことで、世界で戦える企業になれると考えています。最初に人材領域をカバーしたことで、最新の研究技術データがPOLの元に集まりつつあります。これをもとに、いずれは先端研究支援もしていきたいです。お金を出し合って、次のユーグレナのようなディープテックに挑戦するスタートアップが作れたら面白いですよね。科学の発展スピードすら変えていけるかもしれません」(加茂社長)