なのに上司は部下に対して「言わなくてもわかるはずだ」と思ったり、逆に部下が上司に対して「どうせ言ってもわかってくれない」と思っている。つまりはしゃべる前の段階でコミュニケーションが終わってしまっているということが多い。だから、ちゃんと投げかけをしたいし、投げかけをしないといけないよということを伝えて言っています。
すべてにおいて重要なのは「伝える」ことです。投資家に対するプレゼンテーションも、社員向けの集会も、グループ経営者同士の役員会も、やはり伝えることが少なすぎて、お互いを理解することが難しい。ほとんどの経営の問題は、お互いに伝わってないことなのに勝手に期待して、勝手に相手を批判していることから起こります。だから、常にすべての人に対して「伝える」ということを行わないといけません。
さくらインターネット代表取締役社長
1978年1月14日生まれ。大阪府出身。国立舞鶴高等専門学校在学中の1996年にさくらインターネットを創業し、レンタルサーバー事業を立ち上げた。学校卒業後の1998年に有限会社インフォレストを設立。翌年にさくらインターネット株式会社を創立し、代表取締役社長に就任。2005年、東証マザーズに上場。