ウィリアム・ソーンダイク『The Outsiders(邦題:『破天荒な経営者たち ──8人の型破りなCEOが実現した桁外れの成功)』(パンローリング)

■本書を読むべき人

 上場企業のCEOやCFO、上場株の投資家

■本書の魅力

「この50年間で最高のCEOは誰だろうか」という問いに答える形で執筆された1冊。本書によればCEOの仕事は資本配分であり、資本配分は投資なので、すべてのCEOは資本配分者と投資家を兼ねることになる。この観点から、在任中の株価の年間リターン率で(GE元CEOの)ジャック・ウェルチを上回る驚異的な実績を出した8人を「偉大なCEO 」として取り上げ、彼らの痛快とも言える一貫性と執拗なまでの合理性を紹介する。

「偉大なCEO」の定義によって意見は分かれそうだが、事実に基づく考察として非常に面白い。私にとって経営の基本は、ビジョンを示して良い組織をつくり、良いプロダクト・サービスを設計し、事業を通じて社会に貢献することだ。この考えは揺るがないが、本書によって新たな経営の観点を自分ごととして取り入れることができた。

■今年の1作

 冨樫義博『HUNTER×HUNTER』(集英社)

■作品の魅力

 不朽であり未完の名作。ここ数年は著者の体調不良により休載と復活を繰り返している。冨樫先生、いつまでも待っています……。

■2019年の振り返りと来年以降の抱負

 2019年は組織・事業のスケールが一段階変わった変化の1年でした。関係各所の皆様のおかげで、上場もさせていただきました。

 とはいえ、まだまだ我々は小さなベンチャー企業、つまりはチャレンジャーです。これからも意思のある先行投資を続け、引き続き事業の拡大を通じて社会に貢献をしていきたいです。

BASE 代表取締役CEO 鶴岡裕太氏

BASE代表取締役CEOの鶴岡裕太氏 写真提供:BASEBASE代表取締役CEOの鶴岡裕太氏 画像提供:BASE

■今年のビジネス本

 今年は本を読んでいませんでした。周りの経営者の方や第一線で活躍されている方から直接教えていただける恵まれた環境にいたので、直接インプットすることができました。

■今年の1作

『テラスハウス』(テレビ・配信番組)

■作品の魅力

 あまり考えずに楽しめるコンテンツに癒されました。

■2019年の振り返りと来年以降の抱負

 BASEのIPOを通じて、個人やスモールなチームの力を世の中に知っていただくことができたと思えた1年でした。2020年もさらに良いプロダクトを作ることだけにフォーカスします。

マクアケ 代表取締役社長 中山亮太郎氏 

マクアケ 代表取締役社長 中山亮太郎氏 マクアケ 代表取締役社長の中山亮太郎氏 画像提供:マクアケ

■今年のビジネス本

 塩田元規『ハートドリブン 目に見えないものを大切にする力』(幻冬舎)