コロナの感染拡大による在宅勤務や生活スタイルの変化により、20~30代の若い人たちの間で、つみたてNISA口座を開設する動きが急増した。そして、2024年からは新NISAがスタートする。本連載では、新NISAをきっかけに投資や資産形成を始めてみたいという人に向けて、失敗しないためのポイントをわかりやすく解説していく。『新NISAはこの9本から選びなさい』(中野晴啓著、ダイヤモンド社)の内容を基に、一部を抜粋して公開する。「新NISAってなに?」というビギナーの人でも大丈夫。基本的なところからわかりやすく説明するので、ぜひ最後までお付き合いください。
のむラップ・ファンド(積極型)(野村アセットマネジメント)
のむラップ・ファンドは資産配分比率に応じて、「保守型」「やや保守型」「普通型」「やや積極型」「積極型」という5つのコースが用意されていますが、ここで取り上げるのは積極型です。
資産配分比率は国際株式が51%で、国内株式が11%。6割程度を株式に振り向けることによって、ボラティリティ(価格変動の度合い)は大きめですが、その分だけ期待リターンも高めになります。
各資産クラスへの投資は、5本のインデックスファンドを通じて行われます。
なお、同ファンドは国内外の株式、債券に加えて、国際REIT(不動産投資信託)も組み合わされるのが特徴のひとつです。
月間の資金流出入は、2020年は2ヵ月だけの資金純流出に抑えられ、2021年以降は、1ヵ月を除いて基本的に資金純流入が継続しています。
つみたて投資枠の対象ですが一般口座での購入も可能です。ただし一部販売金融機関は購入時手数料を取るので、ノーロードで購入できる新NISAを活用してください。
なかのアセットマネジメント株式会社 代表取締役社長
1987年明治大学商学部卒業。セゾングループの金融子会社にて債券ポートフォリオを中心に資金運用業務に従事した後、2006年セゾン投信株式会社を設立。2007年4月代表取締役社長、2020年6月代表取締役会長CEOに就任、2023年6月に退任。
2023年9月1日なかのアセットマネジメントを設立。
全国各地で講演やセミナーを行い、社会を元気にする活動とともに、積み立てによる資産形成を広く説き「つみたて王子」と呼ばれる。公益社団法人経済同友会幹事他、投資信託協会副会長、金融審議会市場ワーキング・グループ委員等を歴任。
著書に『最新版 つみたてNISAはこの9本から選びなさい』(ダイヤモンド社)他多数。