日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300イラスト:村上テツヤ

その新入社員の定時後の動きは速すぎて肉眼では捉えることができない。As soon as the work day ends, the new employee moves too fast for the naked eye to catch.

 人間が肉眼で認識できる速度の限界は、物体の大きさ、色、背景、角度、距離など、多くの要素が影響するため一概にはいえませんが、マッハ(1224km/h)を軽く超えるのは間違いありません。この速度なら1時間で東京から九州の熊本まで行けるため、国内どこからでも通勤が可能となります。なお、彼がどこでそれほどのスピードを手に入れたのかは不明ですが、Z世代というよりはZ戦士的な何かです。

絶対定時に帰る日のフレーズ

「あなたがこの手紙を読んでいるということは、私はもう職場にいないでしょう」
“By the time you read this letter, I will no longer be at work.”

 この世にはまだいるようなので、翌日説教しましょう。

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「本日の私のラストオーダーは終了しました」
“Last orders to me today have already ended.”

 30分前にラストオーダーの確認で各机を回った者だけが言えるセリフです。

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「定時とともにあらんことを」
“May the ‘leaving the office on time’ be with you.”

 元ネタは「定時」ではなく、「フォース」です。フォースとは、『スター・ウォーズ』に登場する架空のエネルギーで、さまざまな使用方法がありますが、ざっくばらんに言うと『ドラゴンボール』における「気」、『HUNTER×HUNTER』における「念」、『シティーハンター』における「100t」のようなものです。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、再構成したものです)