日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300Photo: Adobe Stock

使い勝手のいい、4つの言い訳

「いまやろうと思ってました」
“I was just thinking about doing it.”
 子どもから大人まで、誰もが一度は言ったり、聞いたりしたことがあるだろうこの言葉。もちろん、職場で使えないということはありません。宿題や報告書など、なにかの未着手を追求されたときは返す刀でコレ。感情を込めて言うことで、せっかくのやる気を削がれた罪の意識を相手に負わせることができます。

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「一部に誤解を招く表現がありました」
“There was an expression that led to a misunderstanding on some parts.”
 物議をかもす作品、言動につきもののフレーズ。あくまで「誤解」であり、伝わり方にこそ問題があっても真意は一ミリも曲げないという、謝罪風の雰囲気だけを醸し出す美しい日本語表現です。

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「それな」
“I know, right.”
 英語が苦手な方も、「I’m sorry」や「Thank you」ばかりでなく、たまにはこちらを使ってみてはいかがでしょうか。

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「記憶にありません」
“I have no recollection.”
 不祥事が発覚した際の鉄板フレーズ。「覚えていない」のではなく、「記憶にない」というところがポイント。日本語の微妙なニュアンスを利用して巧みに言い逃れましょう。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、加筆・再構成したものです)