日本人の英語熱は明治維新の頃から高まり続ける一方、英語学習を「つらい」と感じる人はいまだ多い。そういった無邪気な学習者たちに笑顔を取り戻してもらうべく、仕事ができない社員や、愛社精神の低い社員、窓際族などによる非エリート風の言い訳や失敗をまとめた書籍『ろくでもない英語の言い訳300』が刊行された。ネイティブもあきれかえる、職場では絶対に使えないその内容とは? 同書から特別に一部を公開する。

ろくでもない英語の言い訳300Photo: Adobe Stock

使い勝手のいい、5つの言い訳

「私じゃありません」
“Not me.”

 大切な皿を割ったときから、ロビーで探偵から犯人として名指しされたときまで、反射的に口から飛び出す常套句としておなじみです。

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「私、知りません」
“I dunno.”

 自らの無知を自覚することは、ソクラテス哲学の基本となる考え方です。真理探究に至る道は長く険しいもの。心を鬼にして知らぬ存ぜぬで通しましょう。

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「ついカッとなってしまって」
“I lost it.”
 困ったらキレる。安易かつ浅はかなため、泣き落としとともに古来より老若男女問わず様々な場面で使われてきました。伝統と実績に裏付けされた間違いない言い訳です。

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「諸説あります」
“There are various theories out there.”
 最後に塩コショウを振ることで料理の味を整えるように、発言の最後に付けることで説得力の切れ味を調和し、責任感を薄めることが可能です。

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「犯人はヤスです」
“The culprit is Yasu.”
 取り調べや裁判で使えば、失笑を買えること請け合いです。

(本稿は、『ろくでもない英語の言い訳300』を抜粋、加筆・再構成したものです)