米ハリウッドで飛び交ううわさ話の中に、確実なことが一つある。動画配信サービスを手掛ける企業同士の統合は、言うはやすいが、行うのははるかに難しいということだ。目下検討されているのは、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーと米同業パラマウント・グローバルが合併する案だ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)などのニュースメディアは20日夜、ワーナーのデビッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)が今週パラマウントのボブ・バキッシュCEOと面会し、合併の可能性を話し合ったと相次ぎ報じた。これは正式な協議入りではなく、しかも2週間前にはパラマウントの議決権の過半数を持つ株主シャリ・レッドストーン氏が、米映画製作会社スカイダンス・メディアを中心とする投資家グループとの間で資産売却の可能性を協議していると報じられたばかりだ。
米ワーナーの合併話、言うはやすく行うは難し
業界の再編機運は高まるも、メディア大手ワーナーとパラマウントが検討中の合併には課題あり
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