自分が扱う商品の
市場規模を推定してみよう

もっと詳しく商品の市場規模を知りたいときにはどうすればいいのか? またカリフォルニアワインを例に説明しましょう。

「Wine Business」というワイン業界のニュースを扱う英語サイトによると、2022年の日本へのカリフォルニアワイン輸出合計額は、1億900万ドルでした。

1ドル140円換算で、約153億円分のカリフォルニアワインが、日本に輸入されていることがわかります。

ヒアリングベースで確認した販売価格に対する輸入元の仕入れ原価率は「30%」なので、カリフォルニアワインの国内市場規模は、販売価格ベースで約510億円と推定されます。

EC化率からネット通販の
流通量を推定してみよう

さらに具体的に見てみましょう。ワイン大手のメルシャンが発表した日本のワイン市場における業務用と家庭用の割合(25%:75% 2019年)からすると、カリフォルニアワインだけでも約383億円がワインショップや百貨店・スーパーなどで家庭用に売られていると推測できます。

さらに、経済産業省が発表した電子商取引に関する市場調査の結果にあるEC化率(電子商取引が占める割合)が8 .78%なので、カリフォルニアワインだけでも約34億円がネット通販で流通していると推定できます。

私が以前、マーケティング会社に聞いたところ、楽天でのカリフォルニアワインを含むワイン総販売額は、およそ280億円とのことでした。

かなり現実に近い
市場規模を推定できる

2019年時点でのカリフォルニアワインの日本への輸入数量は、国別で第5位(全体の約5%)

楽天内で想定される市場規模は約14億円です。

私が以前、ECデータ会社のニントで確認したところ、楽天内で私のショップがカリフォルニアワイン市場の25%を占めており、3億5000万円という数字は、実際の売り上げにほぼ合致しますから、かなり現実に近い数字が導き出せているはずです。

POINT 自分が扱いたい商品の市場規模を探ってビジネスの伸びしろを知っておきましょう

※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。