家族との付き合い方が
楽になる考え方
最後に根本的な話になりますが、「家族との良好な関係を続けないといけない」という考え方に縛られすぎている人が多くいます。
そもそも独立した大人どうしですから、義理の親とはいえ言うことを聞かなくてはいけないわけではありません。
家族関係に悩んで私のところに相談に来る人は、大人になっても親に一切逆らえない人が多くいます。これには、小さい頃からの刷り込みが大きく影響しています。特に母親による娘の支配はとても強くなるケースが良くあります。
そして、娘や嫁という立場が1番コントロールされやすいのです。言うことを聞くことが、当たり前という状況を固定化させてはいけません。
もし夫から協力を得られる関係を築けていたら、「うちの妻はそういう性格だから」とフォローしてもらうといいでしょう。家族も他人であると考えることで気が楽になります。孤立無援になるのは辛いですから、夫の理解は欠かせませんが、義理父母には嫌われてもしょうがないくらいの気持ちでいられると楽になれますよ。
具体的な方法として、距離を保つことを意識しましょう。実の親、義理の親でも「私はこの距離感で付き合いたい」という意思表示をすることが大事です。この距離感の設定を相手に主導権を握られると自分がストレスを感じることになります。
こうした自立した大人としての適切な距離を保つことができたら、そもそも帰省に付き合わないという選択肢すら生まれてくるのです。