神様と参拝者には相性があることを知っていますか。年末のお礼詣りに始まり、初詣、合格祈願……どうせお詣りに行くならば、最も強力なご利益にあやかりたいところ。この記事では信長、秀吉、家康がそれぞれ崇敬した神社を参考に、全国55の神社から「あなたと相性の良い神社」を見つけることができます。年末年始は「あなたの守り神」に自分の足で会いに行きましょう。(取材・文/作家 鳥居りんこ)
神様はどのように人を選ぶのか?
「苦しい時の神頼み」とは、よく聞く台詞ですが、皆さんはご自身をいつも守ってくださる“守り神”の存在をご存知でしょうか。実は、私たちには、ひとりひとりに合う神様がいます。
日本には古くより八百万の神々がいますが、その中で人々は自分の“守り神”を信じ、同時に守られてきたという歴史があるのです。
稲作が盛んになると農民たちは風水害に遭わないことを“守り神”に祈り、やがて商人が出現するようになると、彼らは商売繁盛を“守り神”に祈りました。しかし、いち早く自分自身の“守り神”を見つけて頼ったのは武将たちなのです。
今よりも「死」がもっともっと身近だった時代、武将たちは一族を守ってくれる神様を“守り神”として、とても大切にしていました。戦いに敗れれば、自らの命がなくなるだけでなく、それは一族の滅亡を指すのですから、彼らにとって「一族の守り神」への戦勝祈願は本当に大事なことだったのです。“守り神”の強い後押しを受け、戦いに勝利した武将も大勢おります。
ここでは、最も有名な三大武将を例に取って「守り神」が果たした役割をお伝えすると共に「私だけの守り神」を見つけるヒントをお教えしましょう。
先述したように、守り神は歴史に名を残す武将だけではなく、誰にとっても存在しています。その守り神は各人の性格や趣向といった特徴によって大まかに決まっています。
今も昔も人はひとりでは生きていけません。そのために、人は群れをつくって生きてきました。「群れ」というのは、今でいう「社会」のことです。群れには、その群れのルールがあり、やがて群れの中での上下関係や立ち位置が決まってきます。これが、誰もが悩まされる「人間関係」です。群れの中での立ち位置が決まると、やがて、その人の行動がパターン化され、その人自身の「特徴」となって現れるのです。この特徴のことを本書では「象徴(=人間のタイプ)」と呼びます。これは個人が社会で担う役割を元に、大まかに次の5つに分けることができます。(男性は3タイプ、女性は4タイプに分かれる)