帰省中に夫が絶対に
言ってはいけないこと
長年にわたって夫婦問題をカウンセリングしてきた私からすると、不仲の多くは男女でコミュニケーションの型が異なることに起因するものが多いと感じています。
たとえば、妻が「足が痛い」と訴えてきたときあなたはなんと返事しますか?
「じゃあ、病院に行く?」と応える人は、男性型のコミュニケーションです。この型に当てはまる人は、答えや解決策を求める傾向があると言われています。足が痛いという課題に対して病院という解決策を提示するのです。
一方、女性型のコミュニケーションは、「大丈夫?大変だね」とか「」というように共感をベースとしています。
このように、コミュニケーションの型がパートナー間でズレていると、夫婦仲にまで影響します。足が痛い妻に「病院に行く」という誰でも思いつく解決策を提案しても、かえって妻をイライラさせるだけです。
帰省によるストレスも多くはコミュニケーションの型が、一致していないことが原因で発生します。
義父母の手伝いで疲れた妻に対して「やらなきゃいいじゃん」とか「断ればいいじゃん」というのは、ある意味では正解ですが、妻の救いにはなりません。やめられるなら自分でやめています。義実家で気遣いせずに羽根を伸ばすことができないから苦しいのです。
妻の置かれた状況に共感することはおろか、リビングで飲んで酔っ払っていたり、息子モードで自分の親に甘えていたりするようでは帰省後の夫婦関係にも悪影響があるでしょう。
では、夫は妻に対してどんな理解や助けを差し伸べればいいのでしょうか。
私が有効だと考えるのが、「こっちに来て一緒に飲もうよ」と夫が妻の休める状況をつくってあげることです。妻からしても言われたことに従う形になるので休みやすいですよね。
リアルタイムで妻を助けられなくても、二人になったタイミングで「今日は大変だったね、ありがとう」と労ったり、「うちの母親はそういう所あるよね」と共感を示すことも忘れてはいけません。
何かいざこざが起きたときに、必ず妻側につくということも大切です。「普段生活をしている妻との関係」と「たまに帰省したときに会う実家との関係」を天秤にかけたとき、どちらを優先するのかという話でもありますが…...。