2024年を迎えたウォール街で、株式市場に対する見方は明るい。昨年広がった懐疑論は見当違いであったことが証明された。人工知能(AI)の台頭と、ほぼ全ての市場予想を上回る好調な経済に後押しされ、株価は23年の大半を通じて上昇した。多くの投資家が予想していた景気後退は訪れなかった。S&P500種指数の過去最高値が目前に迫る中、投資家はいっそう楽観的になっている。姿勢が劇的にシフトした背景には、米連邦準備制度理事会(FRB)によるインフレ対策が一段落し、ここ数年市場を苦しめてきた利上げが終了するとの見方が投資家の間で強まっていることがある。今ではFRBの次の動きが利下げになるとみる投資家が多く、わずか数カ月前にはあり得ないと思われていた方法で市場の力学が変化している。
2024年の米株式市場、ウォール街は楽観
FRBの利下げに期待、「選挙イヤー」は上昇の確率高く
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