米実業家イーロン・マスク氏(52)と支援者らは、同氏の常識外れの見解や自由奔放な発言、挑発的な悪ふざけについて、いくつか理由を挙げている。彼の創造性の表現であるとか、メンタルヘルス面の問題の結果だとか、ストレスや睡眠不足から来るものであるなどだ。だが同氏が経営する企業の幹部や取締役、その他の近しい人々はここ数年、彼を突き動かすもう一つの要素に根強い懸念を抱いている。それは薬物使用だ。彼らが案じているのは、薬物使用が本人の健康だけでなく、同氏の指揮下にある6社の企業や巨額の資産にも重大な影響を及ぼすのではないかということだ。マスク氏やそれらの企業をよく知る複数の関係者はそう話している。マスク氏は米電気自動車(EV)大手テスラと宇宙開発ベンチャー、スペースXの最高経営責任者(CEO)を務め、世界長者番付でたびたび首位に立つ。
マスク氏の薬物使用、経営企業に広がる不安
テスラやスペースX関係者が不可解な行動を懸念、政府との契約に抵触の恐れも
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