30代から50代まで
強みを磨き、資産を築く

書影『図解「いいキャリア」の育て方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『図解「いいキャリア」の育て方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
青田努 著

●30~40代は強みを磨くフェーズ

 10~20代で仕事の基本を身につけたら、30~40代では強みを磨いていくことが大切になります。【2資源(体力、仕事に使える時間、頭のはたらきなど)】は加齢とともに失われていく時限的なリソースですので、いつまでもそれらに頼った働き方はできません。資産を形成していくためには、新たな強みである【4資本】を身につけていく必要があります。この【2資源】→【4資本】への変換をいかにできるかは、キャリア上の大きなテーマになるでしょう。

●40~50代は資産を築いていくフェーズ

 個人差はありますが、多くの場合40~50代は資産を形成していくフェーズとなります。先にも述べましたが、ここでいう「資産」は金融資産のみではありません。仕事人生が終わっても続いていく「人生の終盤を豊かに生きていくために必要なもの」を指します。

 仕事に熱中していたり追われていたりすると、自分のキャリアの現在地点を確認することが疎かになってしまいがちです。できれば半年に1回、少なくとも1年に1回は、キャリアの健康診断として「これらの資産を自分はどれほど得られているか、得ていけそうか」と、立ち止まって振り返ってみることをおすすめします。

図_年代によってフェーズが変わる「5つの資」年代によってフェーズが変わる「5つの資」 図版:本書より 拡大画像表示