貯蓄への第一歩は、借りる前の一時停止
「借金してまで本当に必要なこと?」
永田雄三 著
カモにならないためにも、金利についての最低限の知識を身につけておきましょう。
まず何よりも、必要以上にお金を使わないことが大事です。
もし「お金が必要」の理由が、飲み会や買い物ならば、お金を借りる前に、「お金を借りてまで行きたい飲み会なの?」「そこまでして買わなきゃいけない服なの?」と立ち止まって考えます。
「あとで返済地獄に落ちてしまっても、今、お金を使わなければいけないの?」「未来の自分に借金を背負わせてでも、今、買わなきゃいけないものなの?」と。そこで踏みとどまれるかどうかが、1つの大きな分岐点です。
「お金が必要」の理由が、急な病気や事故、子どもの学費など、「本当に必要なこと」の場合、キャッシング以外の方法を検討してみましょう。
より安い金利でお金を借りられたり、支払いが免除されたり、一部減免されたり、などの制度が整えられているものが多くあります。
あるいは、自動車の購入や住宅リフォームなど、目的が限定されているローンは安い金利で借りられることも多くあります。調べて活用するといいですね。
今、若くて元気に働けている人でも、病気やケガで働けなくなるリスク、勤め先の企業が倒産するリスクなどを考慮して、最低200万円、あるいは給与の半年分くらいは現預金で持っておきましょう。このお金を「緊急予備資金」といいます。