安全のために投資対象を分散
銀やプラチナへの投資もいかが
永田雄三 著
でも、始める前に知っておいていただきたいのは、「純金積立」には配当や利息がつかないというデメリットがあるということ。そして、値下がりのリスクもゼロではない。
資産形成で大事なのは、「できるだけ分散すること」。つまり、「ゴールドだけ」「A社の株だけ」などの偏りを減らすことです。それも一緒に覚えておいていただきたいと思います。
ゴールドと同様、形がある資産ですから銀やプラチナの積立もいいと思いますよ。ただ価格変動で見ると、ゴールドのほうが銀やプラチナよりも小さい傾向にはあると思います。ですから、たとえば最初はゴールドを積み立てて、資金に余裕が出てきたり、ゴールドの積立に慣れてきたら、銀やプラチナを積み立て始めるのもアリです。「金」「銀」「プラチナ」の3種類もしくは2種類でも別々に投資をすることで、リスク分散にもつながります。
また、積立以外に金・銀・プラチナの投資信託やETFもいいと思います。
投資信託は、さまざまな金融商品を組み合わせて1つの商品が設計されており、その中にゴールドが含まれるパターンです。
ETFは、「上場投資信託」のことで、証券取引所に上場している投資信託のことです。インデックス型同様に指数に連動して動きます。種類は、日経平均連動型、TOPIX連動型、REIT、海外株式指数などバラエティーに富んでいますが、その中に金もある、というわけです。少額からでき運用をまかせられる、損益通算できるなど、投資信託やETFは積立とは違ったメリットもあります。興味がある方は、ぜひ調べてみてください。