先週の総括
先週の日経平均株価は週末にかけて値を戻した。週初は前週の米国株安と円高をうけて急落、13000円を割り込む手前まで売り込まれた。だがFRBによる追加利下げ期待から世界的に株式市場が反発したため日経平均も戻りを試す展開となった。先週開かれたFOMCでFF金利は3.0%に引き下げられたが、市場では2%台への引下げ期待が根強い。
こういった米国の追加利下げ期待が下値を支える一方、重要な経済指標である米国雇用統計発表を週末に控え、出来高も低水準となり、結局日経平均株価は前週末比1.0%下落の13497円で引けた。
業種別には、海運・空運といった景気敏感業種が物色された一方で、石油・小売などが下落した。規模別には、マザーズ指数は続落したものの、東証の小型株指数は大型株指数とは逆に上昇に転じた。
今週の予報
高炉業界:今後の販売価格上昇を見込み
「晴」→「晴」
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今週の日経平均株価は底固い展開を予想する。先週は第3四半期決算発表が本格化したが、海運など好業績を発表した銘柄は素直に上昇し、ソニーなど下方修正を発表した銘柄は売られた。好業績企業を評価しようという気運が高まっており、市場のセンチメントは最悪期を脱している。今週も引き続き、金融緩和期待が日経平均株価の下支えになりながら、個別に好業績企業を物色する展開となろう。